
なんでボクサーは試合の時にギリギリまで減量するんだろう?
自分の適性な体重で試合すればいいのに、、
あそこまで過酷な減量をする意味がわからないよ。
このような疑問に答えていきます。
✅本記事の内容
1,過酷な減量が行われる最大の理由
2,減量がメンタル面に与える影響とは?
3,適度な減量は健康や仕事にも好影響を与えます
4,まとめ
この記事を書いているぼくはボクシング歴20年ほどのアラサー営業マン。
幼い頃から父親の影響でボクシングが好きになり、試合観戦は2000試合以上。
実戦経験はアマチュアボクシングで4年ほど。
20年以上、世界のボクシング界に関わってきたので非常に知識は豊富です。
この記事を読むことで減量をする意味が理解でき、かつこれをあなたに当てはめることで健康的になり仕事の生産性の向上にも繋がると思います。
※記事は3分ほどで読み終わりますので、暫しお付き合い下さい。
1,過酷な減量が行われる最大の理由
これは最初に結論を書きます。
結論:体格面で相手より有利に立つ為です。
ボクシングは二つの拳でお互いの体の上半身を打ち合うスポーツなので、
体格がいい方がより有利になります。
例えば、少年マガジンに掲載されているはじめの一歩の間柴了(知らない方すいませんw)を
想像していただけると分かりやすいと思います。
体格差は両選手の身長・リーチ・スタミナ・パワーなどに多大な影響を及ぼします。
しかし、減量は絶対やらなければいけないというものではありません。
出場する階級によってはもちろん減量が必要になりますが、体重が重い階級の選手はそれにともなって身長も大きくなり、リーチなども長くなります。身長は大きくないのに、減量したくないから重い階級で試合するのはかなり不利になります。
そのため、現在多くの選手は少しでも相手より有利な立場にするために過酷な減量に挑むのです。
2,減量がメンタル面に与える影響とは?
こちらは2つの視点で解説していきます。
・絶食を伴うような短期間でのハードな減量
・健康面を考慮した適度な減量
✅絶食を伴うような短期間でのハードな減量
アスリートが行うハードな減量の体験談を聞くと、よく一ヵ月で10㎏落としたとか
試合の数日前から絶食でした。などと聞きますよね。
基本的に短期集中型での減量はアスリートでなければ、ぼくは絶対やらない方がいいと思います。
何故なら、体に及ぼす悪影響が甚大だからです
・基礎代謝が下がる
・免疫力を低下させる
・ケトン体が増加する
・脱水症状を起こす
・心臓にも負担がかかる
・紙や皮膚にダメージを与える
・便通に問題が生じる
・元気が出ない
・イライラする
さらに毎試合、過酷な減量を乗り越えている現世界チャンピオンの井上尚哉氏の具体例を上げると
2014年9月のWBC世界ライトフライ級王座の初防衛戦までのライトフライ級時代に
通常体重60キロからリミットの48.97キロまで落とさねばならなかった。
試合前日の計量日までの2日間は、基礎代謝だけに頼り絶食で落とした。何も食べない、何も飲まな
いのだ。口の渇きは、うがいで我慢する。試合3日前の練習が終わった、その夜から絶食に入る。一
晩寝て、朝起きると300、400グラム落ちている。
その日は、1日、何もしない。実家の自室にこもる。テレビを見たり、ゲームをしたりしながら
ソファやベッドでぼーっとして時間が過ぎるのを待つ。
大好きな映画でも見れば、少しでも気が紛れ時間が早く過ぎるのでないか、とトライしたこともあ
るが、脳が活動するための糖分などもいっさい摂取していないため、脳が働かず集中力が出ない。
まったく頭にストーリーが入ってこないのだ。かといって何かをする元気もない。入院患者のよう
に1日を過ごした。
そして、最後の一晩を寝て、朝目を覚ますと最後の200グラムが落ちていた。落ちるとは信じていた
が、体重計の目盛りを確認すると、全身の力が抜けるほどの安堵感に包まれた。
井上尚哉が語る「ボクサーの驚くべき減量事情」より抜粋
つまり、毎試合これだけ過酷な減量を経て勝負に挑むということは美徳になるかもしれませんが
体への悪影響を考えると常人が行うべきものでは無いことが理解出来ると思います。
✅健康面を考慮した適度な減量
一方で、徐々に生活の中に減量を取り入れて体重を落としていくことは非常に有効だと思います。
・簡単に実践が出来て栄養のバランスも取りやすい
・痩せやすく再挑戦しやすい
・満腹感が長続きし、ストレスが少ない
ちょっと例を挙げるだけで、先ほどとは真逆ですよね(笑)
個人的に行っていてお勧めしているのが糖質制限による減量です。
(ぼくは3ヵ月で約6㎏ほどの減量に成功しました)
ぼくの場合は太りすぎと皮膚がボロボロだったので、お医者さんに薦められたのもあって
実践しましたが、結果的には肉や魚・卵などのたんぱく質をたっぷり取りますので次の食事まで満
腹感が長続きするので、ストレスも少なく痩せることに繋がったんだと思います。
3,適度な減量は健康や仕事にも好影響を与えます
ボクサーなどアスリートが過酷な減量をする理由は、
『相手より体格面で有利に立つため』ということを説明していきました。
日本は現在飽食の時代と言われており、その日その時に食べたいものを自由に選んで食べられる毎日を送ることができています。
アスリートではない一般の方々であれば、まずは普段から食生活に関しての意識を高めることをお薦めします。
何故ならば、飽食の時代にあっては指摘される一つの問題点があるからです。
それは食への関心が低くなることがあげられます。
実は同じ内容の食事でも、ただ単に食べるのと、「おいしい」と感じながら味わって食べるのとでは、栄養の吸収率が変わってくることが研究で分かっているようです。
たしかに、「おいしい」と噛みしめながら食べるということは割かし少ないように思えます。
食事において摂取する物を意識すれば、
・集中力が上がる
・朝早く起きれる。
・体が軽くなって以前よりダルさが抜ける。
・肩こり・頭痛が気にならなくなる。
これがぼくが感じた体の変化です。
よかったら、糖質制限など食生活の見直しもしてみてはいかがでしょうか?
4,まとめ
ここまででお伝えしていたことをまとめます。
・過酷な減量が行われる最大の理由
ボクサー・アスリートは『体格面で相手より有利に立つ為』でした。
・減量がメンタル面に与える影響とは
絶食を伴う減量は正直、悪影響しか与えません。
が、適度な減量をすることで現在抱えている体の不調やメンタルバランスは改善されます。
そして飽食の時代にあっては食への興味関心が薄れがちで、体に悪影響を及ぼす可能性がありますが、摂取する食事を意識すれば普段の生活をよりよくしていくことが可能になる。
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