【WBSS決勝】井上尚弥VSドネア レビュー【細かく徹底解説】

ボクシング

WBSSボクシング決勝の井上尚弥VSノニト・ドネアは凄い試合だったけど、井上選手の目の傷は本当ならドクターストップだったんじゃないのかな?

ただでさえいつもよりドネアのパンチを食らっていたけど何故なんだろう?

バンタム級が井上選手の適正な階級なのかも疑問ね。

いつもの得意な左のボディブローも出てなかったし、

クリンチも慣れていない感じがしたわよね。

今回はWBSSボクシング決勝 井上尚弥VSノニト・ドネアの試合をレビュー交えて解説します!

 

この記事を書いている私はボクシング歴20年ほどのアラサー営業マン。

幼い頃から父親の影響でボクシングが好きになり、試合観戦は2000試合以上。

実戦経験はアマチュアボクシングで4年ほど。

20年以上、世界のボクシング界に関わってきたので非常に知識は豊富です。

この記事を読めば井上尚弥VSノニト・ドネア戦の疑問点が全て解決すると思いますのでよろしくお願いします。

※記事は3~5分ほどで読み終わります。

 

✅本記事の内容

・影を潜めた必殺の左ボディブロー

・本当ならドクターストップで井上尚弥のTKO負けだった?

・ドネアのパンチを貰いまくったたった1つの理由

・井上尚弥はクリンチが下手?

・井上尚弥のベスト体重は何Kgなのか

・井上尚ヤは今後どこまでいけるのか

・まとめ 井上尚弥の本当の実力

この7つの記事構成にて徹底解説していきます。

 

影を潜めた必殺のボディブロー

「井上尚弥 ボディ」の画像検索結果

この試合、井上選手はドネア選手に伝家の宝刀の左のリバーブローがほとんど出ませんでした。

それは何故か?

そこについて考察していきます。

✅必殺の左ボディを打ちたいのは山々だったが、非常に危険なため打てなかった。

これが理由です。

2ラウンド目に貰ったドネア選手の左フックを右目に受けてしまい流血しました。(試合後に眼下底骨折と診断)

その影響で井上選手は掴みかけていた距離感を完全に狂わせてしまいました。

そして井上選手が実際に試合後に語っていましたが、

『あの左フックを受けてからドネアが二重に見えてしまっていた。あれで戦法を変えざるを得なかった。』

そんな状態では、危険な距離で放たれる左ボディブローは打てません。

結果、井上選手は自分の距離感が戻るまでドネア選手の猛攻を防ぎ、尚且つ試合のペースを握らなければならないという窮地に陥ってしまいました。

・本当ならドクターストップで井上尚弥のTKO負けだった?

ここに関して、意外と疑問に思っている人が多いので解説します。

✅結論、あれぐらいの出血であればドクターストップはされません。

ボクシングの出血に関しては、正直明確なドクターストップの基準が難しいです。

なので実例をお出ししながら解説します。

「マルガリート 顔面」の画像検索結果

これは2010年に6階級制覇王者のマニー・パッキャオとアントニオ・マルガリートの試合後の

アントニオ・マルガリートの腫れ上がった顔です。

試合後にマルガリートはあまりの重症に病院に直行しましたが、眼下底骨折・眼は白内障を患ってしまい、選手生命を脅かすほどの大怪我を負ってしまいました。

「井上 ドネア 傷」の画像検索結果

マルガリートに比べれば井上尚弥選手の傷が軽度であることがわかります。

井上選手にとっては初めての流血だったので、試合での対処に戸惑うこともありましたが両目が塞がってしまうという事はありませんでした。

 

 

 

とはいえ、井上選手の右目も眼下底骨折という重症を負いましたので

一部ではストップすることへの正当性や危険だという声があることも理解しております。

ぼくの見解では、現代のボクシング界において今回の井上尚弥選手の傷ではストップするというこ

とはありませんが、今後選手の健康面や将来性を考慮すると改善する余地はあると思います。

・ドネアのパンチを貰いまくった、たった1つの理由

「井上 ドネア」の画像検索結果

✅2ラウンドに受けた眼へのダメージの影響で距離感が狂った結果、ドネアのパンチを多く被弾してしまった。

ここもやはり距離感が狂ってしまった影響です。

これはボクシングを経験したことのない人でもわかります。

例えば、片目を閉じて普段歩いている道を歩いてみてください。

すると最初はなんてことないですが、次第にいつもと視界が違うために自分が歩いている道との感覚、つまり距離感がよくわからなくなる感覚に襲われます。

まして井上選手はドネアが二重に見えていたと言っていたので、ぼくらが想像する以上に視界は悪かったのだと想定されます。

そして、試合に勝つために眼に異常をきたしていることを相手に悟られないようにしなければならない。

それにより、普段では喰らわないようなパンチまで受けてしまったと考えられます。

・井上尚弥はクリンチが下手?

この試合、井上尚弥選手がぼくらに初めて見せた行動の一つに「クリンチ」があります。

「クリンチ」の画像検索結果

クリンチとは自分が相手のパンチを受けて窮地に陥った際に相手に抱きつき、距離を潰し追撃を受けないようにするテクニックです。

ボクシングという競技にとって非常に重要な技術です。

✅井上選手は特別クリンチが下手ではありません。しかし慣れてないのは間違いないです。

その理由は、今までクリンチしなくてはいけない状況に追い込まれることが無かった為です。

それは、過去の井上選手の試合を観ればわかることです。

相手からパンチを受けることはあっても窮地に立たされるということは今まで一度もありませんでした。

だからといって、井上尚弥はクリンチが下手でしょ?と聞かれたら、それは得意ではないでしょうと答えます。

この技術に関しては組み合って離さない選手などは世界にはざらにいます。

今回は、ドネア選手のパンチをまともに受けてしまい追い詰められたので咄嗟に出てしまった。ということになると思います。

・井上尚弥のベスト体重は何Kgなのか

ここには色んな意見があります。

世間ではフェザー級(約57.15Kg)くらいまでいけるとか、ライト級(約61.23Kg)でも通用するんじゃないかと様々な推測が立っています。

そこでぼくの意見を述べます。

✅バンタム級(約53.5Kg)がベストです。

「井上 ドネア 体重」の画像検索結果

何故なら、バンタム級であればパンチ力も他と比べても圧倒的なアドバンテージがありますし、井上選手のスピードも非常にあります。さらにスタミナの持続性にも問題がないからです。

とはいえ、フェザー級くらいまで通用するのではないかという意見も理解できます。

ぼくも階級UPについては十分通用すると思います。

しかし、バンタム級ほどの圧倒的なパフォーマンスを誇示出来るかどうかはわかりません。

何故なら、階級UPするということは対戦相手もそれだけ体が大きい選手になり、耐久力の面やパンチ力、スタミナなど。

これらが通用するのかどうかは正直やってみなくてはわからないからです。

・井上尚弥は今後どこまでいけるのか

今回井上選手はドネア選手に勝ち、次戦はラスベガスで統一戦が濃厚ということもあり、

非常にマッチメイクに恵まれる環境に身を置くこととなると思います。

その上で今後どこまでいけるのかですが、、

✅日本人初の5階級制覇が出来る可能性がある。

先ほど、ベストはバンタム級といいましたが階級をUPして勝てないとは言っていません。

ただ、階級UPして勝っていくにはスタイルチェンジが必要になると思います。

具体的にはスタイルをもっとディフェンシブにしなければいけないと考えます。

その理由は、体格で劣る選手が大きな体の相手に勝つためにはテクニックで上回らなければならないからです。

例えば、代表的な例がマニー・パッキャオです。

「パッキャオ 体重」の画像検索結果

フライ級(約50.8Kg)~スーパーウェルター級(約69.8Kg)まで制覇したボクサーですが、

パッキャオも軽量級時代のボクシングスタイルはパンチ力で圧倒し、力でねじ伏せていくボクシングで白星を次々と挙げていきました。

しかし、階級UPによりスタイルチェンジを施し非常に出入りのステップワークを意識したよりテクニカルなボクシングに変化させています。

自分より大きな相手に対抗するための策として、進化した結果そうなったのです。

井上選手もこのように階級UPして且つ勝利を積み重ねるには上記の変化が必要です。

それに対応できる力が井上尚哉選手にはあるのでぼくは5階級制覇の可能性は十分にあると思います。

・まとめ 井上尚弥の本当の実力

これは未知です。わかりません。

理由はまだ負けたことが無いからです。

ただ一つ言えるのは、ドネア選手との死闘により井上選手が苦戦したことでこれからの対戦相手には多くの研究材料を与えたことは事実です。

しかし、眼のアクシデントに見舞わらなければドネア選手をもっと早く倒していた可能性は高いです。

何故なら、井上選手は2ラウンド中盤に左フックを眼に受けてしまう前にドネア選手を追い立てて

パワーパンチをヒットさせていたからです。

あのまま倒すパターンに入りかけていた所に眼のアクシデントでした。

通常、これだけの実績を作った選手であればその選手の力量の全てが垣間見えます。

それでもまだ未知数な実力がある・底が見えないということは、

今後の井上尚弥選手はもっととんでもない事をやってのける可能性があるという事にもなります。

みんなで今後もこの天才ボクサーを見届けていくことが一番の楽しみだと思います。

おわり。

 

 

 

 

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