握力47㎏の井上尚弥のパワーの秘密を3つの視点で【徹底解説】

ボクシング

体を鍛えてパンチ力をつけたい人「井上選手スゴイなぁ。いつもKOで試合に勝ってる。あれだけパワーがあるんだから、きっと握力も強いんだろうなぁ。でも、こないだテレビで観たら握力は47㎏で一般成人男性の平均より低いっていうのを聞いてビックリしたけど、そもそもボクシングのパンチに握力は無関係なの?パワーがあるから当然握力も強いと思ってたけど、、、」

こういった疑問に答えます。

 

本記事の内容

1,握力とパワーの関係性

2,実際に井上選手がパワーがある理由

3,まとめ

 

この記事を書いている私はボクシング歴20年ほどのアラサー営業マン。

幼い頃から父親の影響でボクシングが好きになり、試合観戦は2000試合以上。

実戦経験はアマチュアボクシングで4年ほど。

20年以上、世界のボクシング界に関わってきたので非常に知識は豊富です。

この記事を読めばあなたが今後、ボクシングに限らずパワーを付けたいときに正しい方法でトレーニング出来るという部分で役立つと思います。

 

※記事は3分ほどで読み終わりますので、暫しお付き合い下さい。

 

1,握力とパワーの関係性

いきなり結論ですが、握力はボクシングの井上尚弥選手が放つ強烈なパンチ力とは一切関係ありません。

なぜならボクシングではパンチを放つときに拳を握っていないからです。

下記を参照していただくとわかりやすいです。

こちらは元WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンの伊藤雅雪選手のシャドーボクシングの練習風景です。

拳を握っていませんよね。

試合の場合、グローブをしているのでわかりづらいですが

伊藤選手に限らずボクサーは基本的に拳を握りこむのはインパクトの瞬間のみです。

なぜインパクトの瞬間のみ拳を握るかというと、その方がパンチにキレが出てスピーディにコンビ

ネーションを繰り出すことが出来るからです。

これは一部例外もありますがボクシングに限らず、打撃系の競技であれば同じ事が言えます。

例えば、空手・キックボクシング・MMAなど。

基本的には手首のスナップを使って素早くパンチを繰り出すという動作になります。

握力が必要になるのはインパクトの瞬間だけなので、その一瞬での握力というのは最大握力の半分も満たせません。

なので、握力とパンチ力・パワーという点においては関係性があまりないということになります。

 

2,実際に井上選手がパワーがある理由

ではパンチ力と握力の強さにあまり関係性がないということは

井上選手が試合で見せる物凄いパンチはどこから生まれるのでしょうか。

この答えは、実はボクシング関係者それぞれで意見が異なります。

なので今回、私が考えるパンチ力・パワーについての結論を書きます。

それは

1,タイミング

2,ポジション

です。

「辰吉丈一郎」の画像検索結果

かつて日本中を熱狂の渦にした元世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎さんはこう言っています。

「ボクシングには、そこで打てば一番パンチが利くというタイミングとポジションがある。相手からすれば、ここで打たれたら一番ダメージをもらうという場所やね。井上君は、その場所とタイミングを瞬時にして見つけて、そこからパンチを打つというセンスが優れているんよ。うちのコンビネーションも同じ。その場所を探してコンビネーションを打っていた。やみくもに連打を打っていたわけとちゃうから。そこが井上君の強さやろな。」

 

これが恐らく井上尚哉選手のパンチ力の強さの本質です。

順番に開設します。

 

✅タイミング

タイミングとは何か?

井上選手のパワー=パンチ力の強さがダイレクトに相手に効かせるのは

タイミングによって成立しています。

過去に井上選手と拳を合わせたボクサーたちは、彼の凄さをこう語っています。

「相手がふうっと息を吐いたタイミングなど、一瞬のスキを見逃さない観察眼が半端じゃない」

これは、なかなかリアルな試合経験が無いと分かりづらい部分ではあると思いますが、

世界のトップ選手ともなれば、いかに「見えるパンチ」ではなく「見えないパンチ」を打つかが大事だということが思い知らされます。

 

✅ポジション

元WBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介さんが言った言葉で

「山中慎介」の画像検索結果

「井上くんはストレートでもフックでもアッパーでも、右でも左でも、どんなパンチでも相手をノックアウトできます。もう少し詳しく言うと、全てのパンチを一番強く打てる体制を作って打つことが出来る、ということです。ボクシングはフットワークを使って動いたり、連打を打ったり、相手のパンチをよけたりします。動けばバランスが崩れる。普通はその際パンチに体重を乗せ、強く打つことはなかなか出来ないんです。井上選手はそれができる。そこが凄いところだと思いますね。」

ポジションという事に関してはこれが一番しっくりくると思います。

どんな体勢からでも強いパンチを打てるということが世界のトップレベルでは求められるということになります。

 

実はその他ボクシング関係者にパンチを効かせるコツなどを聞くと

【足の踏み込みであったり、体ごと上から落として打つなど】

様々なアドバイスが出てきますが、それはその選手の体格であったりスタイルにも左右される問題でもあります。

ところが、辰吉さんや山中さんが仰る井上尚弥の強さの秘密というのはまさにボクシングの世界で紙一重の戦いをしていた方からの生きた情報と言えると思います。

 

3,まとめ

井上尚哉選手のパワーと握力の強さに関しては、あまり相関関係が無いことを示しました。

井上尚哉選手のパワーの秘密に関しても、たくさんの意見が混在していますが

実際に拳を交えたボクサーの意見であったり、時代を作った選手の意見を参考にすると

答えが見えてくると思います。

これから、あなたが例えばパンチ力を付けたいと思っていたり、体を鍛えたいと思っているのであれば本記事を参考にしていただければ幸いです。

 

 

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